ピルについて、、、

今回はご質問が圧倒的に多いピルについてです。


✙ピルってどうして飲むの?ピルの効果

・妊娠を防ぎたい
・ニキビを改善したい
・肌を穏やかにしたい
・生理周期を安定させたい
・生理痛を緩和したい
・月経前症候群を楽にしたい
・卵巣癌、子宮体癌を予防したい

✙服用のタイミング

毎日同じタイミングで1錠ずつ21日間服用します。
服用は予定時間より12時間を超えて遅くならないように注意してください。当院で診察および処方された日からスタート可能です。確実な避妊効果が出始めるのは服用開始後8日目以降となります。
飲み忘れた場合

・1日だけ飲み忘れた場合

気づいたタイミングですぐに服用します。その日の分もいつもの時間に服用してください。
1日に2錠の服用となりますが、大きな副作用が生じたという報告はありません。

・2日以上飲み忘れた場合

残りの錠剤に服用は停止し、次の月経を待って新しい別のシートの服用を始めてください。この場合は次のシートの服用開始まで妊娠しない可能性が期待できないため他の方法で避妊することを推奨します。

大きな副作用

20歳代で1/10000位の確率で副作用が発生しているようです。
乳がん : 
自然な発生としてもそれは年齢とともに増加します。乳房の外側上方に好発します。早期発見として自己検診(処方時にお渡しする小冊子をご覧ください)がもっとも有用です。
子宮ガン : 
性交感染症などの既往がある場合などは1年に1度は検診してください。そうでない場合は2年に1度で十分です。現在は区検診、社内検診などを利用してください。
血栓症 :
血栓症は突然の足のむくみ、呼吸困難などで発症します。喫煙、年齢、血栓傾向の抗体などが発症率を上昇させます。少しでも危険度を減らすために禁煙してください。禁煙また水分補給、適度な運動を心掛けて下さい。

※下腿の重い痛みや今までにないような頭痛が続く時はご連絡下さい。血栓症の発症は服用開始後2~3シートで多いようですが場合によっては長期の服用でも起こるようですので、事前にはわからず血栓症を発症してしまうこともありますので心配なことがあればご相談下さい。

小さな副作用
小さな副作用(1シート目の1週目は全体で1/3、3シート目になると1/20)
短期的: 
頭痛、吐き気、乳房の張り、体重増加、にきびなど
長期的 : 
出血、微熱など

~サンデースタートピルについて~

サンデースタートピルシンフェーズ(ノリニールT-28:2010年夏製造中止:同様の製剤シンフェーズになります)も取り扱っております。ただし、従来のピルを使用してもサンデースタートにすることは可能です。プラセボ期間を調節してサンデースタートにする方法がありますので、必要であればお問い合わせください。

~アンジュ・トライディオール~

アンジュやトライディオールはトリキュラーと同じものなので、トリキュラーに統一しております。従いましてアンジュ、トライディオールの方はトリキュラーにしていただいております。
トリキュラーは1シート2,200円(税込)です。

~マーベロン処方について~

マーベロンは他の低用量ピルに比べ、頭痛、吐き気、肌荒れ、体重増加といった副作用の頻度が低いピルです。頻度は少ないながらも副作用として見られるのは出血です。出血は服薬中にみられ、若干の程度のものから連日みられる場合があります。
服薬時刻をおおよそ同 じような時刻にしていただくことや、2~3シート服用していくうちに出血が収まることもありますが、場合によっては出血が止まらないこともありますので、 その場合は医師にご相談ください。出血の頻度は100人に2~3人といわれています。
マーベロンは1シート2,200円(税込)です。



✝︎よくあるご質問✝︎

・ピルを飲むとガンになりやすいの?
大きく分けて、子宮がんは2種類あります。
子宮内部にできる子宮体がんと子宮の入り口にできる子宮頸がんです。
1992年、WHOは低用量ピルの服用は子宮体がんになる可能性を減少させるが、子宮頸がんに関してはその関係性が明らかではないとしています。
最近の研究報告では、低用量ピルの服用期間によって子宮頸がんのリスクが増加するという報告があります。
子宮頸がんの原因であるHPVは性交渉によって感染します。
感染症の予防には低用量ピルではなく、コンドームの適切な使用が大切です。
 
・生理が来ないです
説明通りに低用量ピルを服用し生理が1周期来ないときでも、次の周期は通常通り服用を続けて下さい。
その後、医師にご相談ください。
説明通りに服用しておらず生理が来ない、2周期続けて生理が来ないといった場合は妊娠の可能性があります。
ただちに医師の診察を受けるようにしてください。
妊娠の可能性がありますので、その期間はピルの服用を中止し、妊娠していないことが明らかになってから再開するようにしてください。

・タバコは吸っていいの?
低用量ピルを服用中に、喫煙をすることは必ず医師に相談してください。
静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中などの副作用を起こしやすくなると知られています。
特に35歳以上の方で、1日に15本以上たばこを吸うと、上記の副作用が増加するといわれています。
このような方は、低用量ピルの服用ができません。

・飲み忘れたのですが妊娠しますか?
1回だけの飲み忘れでは妊娠の可能性はほとんどありません。
しかし、のみ忘れた回数が増えるほど避妊効果は減少します。
2日以上連続してのみ忘れた場合は、服用を中止し次の月経を待ってください。
そして、また新しいシートで再び服用を開始してください。
この場合は妊娠する可能性が高くなりますので、ほかの避妊法をご使用ください。

・ピルは他の薬と併用出来ますか?
市販薬については相互作用のある薬はありません。
・塗り薬など外用薬についても併用注意の記載はありません。
・下剤も併用注意の記載はありません。(心配な方は4時間あけて飲んで下さい)
併用不可の市販薬
・サプリメントのセント・ジョーンズ・ワート含有食品
併用可能な病院処方での内服薬
・ロキソニン・フスコデ・PL・PA錠・クラリス・クラシッド・クラビット・メイアクト・フロモックス・バナン等は、併用注意の記載はありません。
併用不可の病院処方での内服薬  ※病院処方の際にこの四つの抗生物質でない事を必ず確認してください。
・テトラサイクリン系抗生物質:広範囲の感性菌による感染症に有効、風からニキビまで多種の疾病に処方される事があるので要注意。
・ペニシリン系抗生物質:アモキシシリンアスポキシン塩酸タランピシリンアンピシリン 塩酸バカンピシリンシクラシリン炎症のかかったときには要注意。
・グリセオフルビン:抗真菌剤
・バルビツール酸製剤 :向精神薬 (不眠症、不安緊張状態の鎮静など)
※併用した場合は、併用している間と服用後一週間は、別の避妊方法お願いします。

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